味付けのりって家にあると常に食べちゃう
お葬式の引き出物(あってる?)の味付けのりが、一枚で二枚分くらいの食べ応えがあってすごく美味しい、さっき包装紙を破いたのにもうこのまま全部食べきっちゃう勢いで減ってく
大好きな人のお葬式に行ってきた
大人になってから初めてお葬式に行った、ということは、大人になってから初めて大切な人の死があったということで、色々変に動揺して悲しむでもなくぼーっとしてしまったここ数日だった
渡り廊下から外の景色とお墓が見えて、蝉が鳴いてる。タバコ臭と黄ばんだ張り紙まみれで窓がない彼の城とは正反対の、清潔で明るい場所だった
妹さんが待機部屋にいるわたしたちに挨拶をしてくれた。「あんなクソ野郎に付き合ってくれてありがとうございました」「ほんとどうしようもないクソ兄貴だったんですけど、」5分もないくらいの短い挨拶で、3回くらい「クソ」って言ってた。妹いたんだ。妹さんは、6列の焼香台を何周も何周もする長い長い間、ずっと顔をくしゃくしゃにして泣いていた
もう会えないとか話せないとかよくわからなくて、よくわからないまま手を合わせて、共通の友達と飲んで帰ってきた
いまだによくわからないけど、やっとひとつだけわかったのは、なんかつまんない日に、恋人の仕事が終わるまで待とうかなという時に、いいことがあった時に、あ、行こうと思ってもそこにくまさんがいないということ
そのものが居場所になってくれていて、きっとわたし以外にもあの日お寺の敷地内いっぱいに並んだ人たちの居場所だったんだろう
思ったより早く死んだからって、無駄に綺麗な思い出にはなってほしくない
顔にアイライナーで落書きされてた朝7時のむくみ顔も、わたしの恋人に執拗にセクハラしてたのも、黒シャツの前ボタンをやたら開ける謎のファッションも わたしにイヤイヤ全然すずちゃんのこと性的に見てるけどね!とかずっと言ってたこと、弾丸で名古屋まできてくれた上、オッサン一人じゃ怖いだろうってえみーごさんも呼んでくれたこと、恥かかせらんないよとかなんとか言ってさっき勝ったパチンコのお金を名古屋のわたしの行きつけで使い果たしてたところ、毎回店にいくとひと言目に「ツイート見たよ?」とか言って把握されてるところから近況報告が始まるところ、全部ここに残しておく
しばらくつまんで、人差し指と親指を水で洗ったのに、またつまみ食いしてたらあっという間にあと数枚になっちゃって
なんか悲しい気がしたけど気のせいだった、味付けのりのプラ容器に魂とか宿ってるわけないし
最期の金曜日の8時半、恋人の残業待ちで行ったマスウェルにお客さんはわたし一人だった。隣に座ってくれた。仕事最近楽しいんだよ!って言っちゃったから、寝て、起きて、仕事にいく。明日もこれからも頑張る。
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